2021.02.28
子どもの姿を画像・文章などを用いて「可視化」するドキュメンテーション/ポートフォリオ。ニュージーランドでは「ラーニング・ストーリー(学びの物語)」として、乳幼児教育ナショナル・カリキュラム「テファリキ」と共に発展しました。
現地では、従来の紙による記録から「ストーリーパーク」というデジタルツールも開発されました。ラーニング・ストーリーやドキュメンテーションは日本でも注目を集めていますが、「日本の保育/幼児教育の中で、どのように導入できるか」と懸念する声も聞かれます。
そこで、本イベントでは、ニュージーランドに縁のある方々をお招きして、家庭・センター(園・学校)・子どもを支えるニュージーランドの幼児教育・保育制度について迫ります。ゲストスピーカーに、ニュージーランド現地で活躍する保育士・教諭、ニュージーランドのプレイセンター(子育て支援事業)の研究・普及につとめる研究者の方々にご登壇いただきます。
内容・登壇者
① 1/16(土)11:00〜12:30
【幼児教育カリキュラム「テファリキ」~在25年の経験を交えて~】
ゲスト:ニュージーランド保育士 黒田 寛子 先生
② 1/23(土)11:00〜12:30
【ラーニングストーリーというアセスメント ~個人の価値ある学びを可視化する~】
ゲスト:ニュージーランド教諭 谷島 直樹 先生
③ 1/31(日)11:00〜12:30
【家庭とつながる保育実践 ~プレイセンターの活動をもとに~】
ゲスト:淑徳大学短期大学部こども学科 教授 佐藤 純子 先生
その他
開催方法:オンライン(WEB会議室ツールZoom使用)
対象:保育・幼児教育関係者、一般
主催:株式会社グローバルパートナーズ
登壇者プロフィール
◆ ニュージーランド保育士 黒田 寛子 (Nobuko Kuroda) 先生
1996年ワーホリ制度を利用しニュージーランドへ。
世界初女性参政権を獲得した文化背景かニュージーランドの逞しい女性の姿に触発され、2000年オークランド工科大学(AUT)へ入学。
勉学と子育て(入学当初、長男1歳半)、家庭を両立しながらママとパートタイム学生で2005年に教育学部幼児教育学科モンテッソーリ専科を卒業。
ニュージーランド保育士資格取得、教員免許取得継続更新。在学中からデイケア(保育園)、モンテ園で勤務を始め、ニュージーランドでの保育士経験は現在で18年。 我が子の幼児期は、日本人子育て支援コミュニティー、ジャパニーズプレイグループの運営に参加。現在もそのコミュニティ、ネットワークは心強い存在。
現在、小学生から大学生までの3人の母。2020年コロナ職業難を経験し、ニュージランド現地保育園にて勤務。
また、オークランド大学(UOA)大学院教育社会学部で修士取得を目指す。研究分野は、オートエスノグラフィー、詩の教育学、ECE幼児教育リーダーシップ。
◆ニュージーランド教諭 谷島 直樹 (Naoki Yajima) 先生
日本で7年保育士として働き,2014年に幼児教育先進国と言われるニュージーランドへ。
4年間現地の保育園で勤務しつつ教員免許を取得。小学校のニューエントランスと呼ばれる0,1年生を担任を経て2021年2月から現地幼稚園に勤務予定。
聖徳大学大学院博士課程前期修了 児童学修士、聖学院大学児童学科卒 児童学学士、保育士資格、専修幼稚園教諭。
<業績等>
-『保育所の異年齢幼児クラスにおける幼児の学習の変化と援助方法:異年齢幼児カップルの見て真似る学習の相互作用の事例を通して』
聖徳大学児童学研究所紀要 (16), 59-68, 2014-03
-『海外でも日本の保育士は活躍できる!未来教育先進国ニュージーランドで働く 30代男性保育士の日記』(Amazon Kindleより好評販売中!)
-ブログ『毎日更新中 海外で働く30代・旅する保育士のニュージーランドライフ』
◆淑徳大学短期大学部 こども学科 教授 佐藤 純子(Junko Sato) 先生
専門は家族社会学。保育士・臨床発達心理士・社会福祉士・専門社会調査士・家族療法カウンセラー。
ニュージーランドにおける幼児教育・保育制度、子育て支援の実践を研究するため1年半ニュージーランドの教員養成校で学ぶ。
現在は、プレイセンター(子育て支援事業)の研究及び普及事業に従事する傍ら、淑徳大学短期大学部で子ども家庭支援論や子育て支援などの授業を主に受け持つ。
特定非営利活動法人 日本プレイセンター協会 理事長、社会福祉法人 調布白雲福祉会 評議員。
著書に、『保育と子ども家庭支援論』(勁草書房、2020年)、『保育士を育てるシリーズ 子育て支援』(一藝社、2020年)、『子育て支援: 「子どもが育つ」をともに支える』(北樹出版、2020年)『子ども家庭支援論』(北樹出版、2020年)ほか多数。