2022.06.27
【概要】
ニュージーランド(NZ)発祥のアセスメント「ラーニングストーリー(Learning Story)」。
子どもにどんな学びがあったのか(それがどのように発展したのか)、言葉や写真・動画などを用いて記録する評価方法です。
NZの乳幼児教育カリキュラム「テ・ファーリキ」のもとで開発され、子ども理解・幼保小連携・保護者との関係構築などに繋がっています。
では、そこで記録する「学び」とは何か。
NZカリキュラムでは、”熱中している”、”困難に立ち向かう”、”責任を担う”などの「学びの構え(Learning Dispositions)」や、”ウェルビーイング”、”コミュニケーション”、”探究”などの「要素(Strands)」といった、数値化しにくい、非認知能力とも呼ばれる能力を中心に構成されています。
本セミナーでは、ラーニングストーリーがもたらす、「学びのプロセスの可視化」また「肯定的な眼差しによる評価」に着目します。
アメリカの心理学者キャシー・ハーシュ=パセック教授らが これからの社会に必要な6つの能力として提唱する「6Cs」や、多様性を認め合う「インクルーシブ保育」をテーマに、理論や事例から学び、ラーニングストーリーとの親和性に迫ります。
「6Cs」については、こちらの記事をご参照ください:
「遊びを通した学び」で、社会で成功するスキルを身に付ける~これからの子どもたちに必要な環境「Playful Learning」と「6Cs」スキル~(NEXT BUSINESS INSIGHTS)
主催者は、NZ教育者の声から開発されたラーニングストーリーのデジタルアプリ「ストーリーパーク」の日本窓口です。
「ストーリーパーク」は、ラーニングストーリーを動画・写真・文章で記録できることに加えて、タグ付けによる傾向分析や無期限記録によるライフログ化を実現しました。
NZ国内で幼児教育施設のシェア50%以上(家庭型保育除く)、世界37カ国11,000箇所で使用されています。
後日、アーカイブ配信をします。(編集と登壇者確認をするため、配信まで1週間〜10日間程お待ちいただきます)編集版のため、全てを視聴されたい方は、リアルタイムでのご参加をお勧めします。
チケット「リアルタイム参加」をお申し込みの方には、アーカイブ配信もご案内いたします。当日不参加でアーカイブ視聴のみご希望の方は「アーカイブ配信のみ」をお申し込みください。
【開催概要】
①6Csのメガネをかけて
日時 | 2022年7月5日(火)19:00〜21:00 |
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登壇者 |
【講演】一般社団法人みつかる+わかる 代表理事 市川 力 氏 【事例発表】学研エデュケーショナル EdTech事業推進室 西村 文孝 氏 【事例発表】株式会社ヴィリング 代表取締役 中村 一彰 氏 |
②インクルーシブへの営み
日時 | 2022年7月11日(月)19:00〜20:30 |
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登壇者 |
【講演】こども教育宝仙大学 こども教育学部 教授 守 巧 氏 「ラーニングストーリーとインクルーシブ保育の親和性」 【事例発表】学校法人星置学園 認定こども園 ほしおきガーデン 星の子幼稚園 園長 上村 毅 氏 |
共通
開催方法 | オンライン(WEB会議室ツールZoom使用) |
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対象 |
教育関係者、保育者、子育て支援者、保護者、一般 |
参加費 |
無料(要申込) |
主催 |
株式会社グローバルパートナーズ |
【登壇者プロフィール】
①6Csのメガネをかけて
一般社団法人みつかる+わかる代表理事。慶応義塾大学SFC研究所上席所員。元東京コミュニティスクール校長。
長年、小学生を対象に見えないなりゆきをたくましく、しなやかに生きる探究力を育む学びを研究・実践。現在は、全国各地を飛びまわり、多様な人たちが持ち前の好奇心を発揮してともに成長する場をつくるジェネレーターとして活躍。なんとなく気になったことを集めて歩き、旅し、妄想し続ける「雑」のアーカイバーでもある。
主な著書は『探究する力』(知の探究社)、『科学が教える、子育て成功への道(今井むつみとの翻訳書)』(扶桑社)、分担執筆者として、井庭崇編『クリエイティブ・ラーニング 創造社会の学びと教育』(慶応義塾大学出版会)、『もし「未来」という教科があったなら』(学事出版)。最新刊は井庭崇との共著による『ジェネレーター 学びと活動の生成』(学事出版)
1977年生まれ。大学卒業後、学研グループに入社。一貫して教育系事業部・事業会社を経験、子どもが初めて学びに出会う「幼児教育」に自身の軸を定めて活動。
グループの新規事業公募制度において初代グランプリを受賞後、2013年に株式会社GIビレッジを立ち上げ。経営戦略室長・プリスクール責任者・教務責任者として幼小一貫教育託児施設「クランテテ」の運営に携わる。幼児期の非認知能力の成長に関心を持ち、子どもが遊びながら学ぶ「Playful Learning」および「Storypark」を用いた教育的ドキュメンテーションの実践を行う。
現在は学研エデュケーショナルEdTech事業推進室においてオンライン学習サービスの事業開発を担っている。
②インクルーシブへの営み
聖学院大学大学院人間福祉学研究科修士課程修了。東京都内で幼稚園教諭として10年間勤務する。専門は、幼児教育学・保育学・特別支援教育学。特別支援教育士。狭山市就学支援委員会委員・狭山市巡回相談員。公益財団法人幼少年教育研究所「「気になる」子どもの保育研究部会」会長。
著書に『気になる子の保育「伝わる言葉」「伝わらない言葉」』( 中央法規出版)、『マンガでわかる 気になる子の保育』(中央法規出版)、『“気になる子” の気になる保護者』(チャイルド本社) 他多数。
1972年生 北海学園大学人文学部日本文化学科卒業後、ふらふらと人生を過ごす。2005年に後継のため、星の子幼稚園に勤める。2006年に療育手帳を持った子が入園し発達障害について知る。その後、発達障害について学びながら積極的に受け入れる。
2013年に吉川和幸氏(国立特別支援教育総合研究所)からラーニングストーリーを教わり、支援が必要な子どもを対象にラーニングストーリーでの記録をする。2014年に担任となり「遊び保育」について実践する。2016年に完全に「遊びを中心とした保育」に変更し現在に至る。現在、園でおこなっている研究に、『インクルーシブな保育を創出する保育者の実践知に関する縦断的研究』(研究代表者:吉川和幸(国立特別支援教育総合研究所)、研究分担者:川田学(北海道大学)・及川智博(名寄市立大学))などがある。